【詩】春風

帰りの燃料なんて無い


その代わりに爆弾をたんまりと積み込んだ

 

辺りを見回せばみなまるで悟りでも開いたかの様な清々しい顔をしている。馬鹿ばっかりだ

 

俺は怖い

 

靖国なんかで落ち合いたくない

 

かと言って母と父がいない墓に入るのも嫌だ

 

先の事を考えたらきりが無いんだ

 

堂々巡りになるからいつもその辺のきりのいい所で考えるのをやめる

 

無駄はしたくない

 

操縦桿を握る