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【書評】宮部みゆき 火車

ネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 疑問

①喬子は新聞を見て転落死したのが彰子の母親だとわかったのか?

 

②片瀬は喬子に顧客情報を見せていた訳だがその点に関して喬子が顧客情報を何に使うのか疑問は持たなかったのか?それほど喬子に心酔していたのか。

 

③たがわに母親を呼び出すってなんて言って呼び出すのか?

たがわで飲食をして出てくるとは限らない。

 

 

 

感想

宮部みゆきの小説は初めて読んだ。戸籍謄本とか雇用者保険とか堅く、生々しい言葉が小説の冷たくどんよりとした空気感を上手く演出していた。東野圭吾みたいに思い込みや先入観をあえて提示して読者になぜ?と暗に問いかけさせ問いかけさせた後で、というのはねと回りくどいテクニックは無かったように思う。その点に関しては好感を持てた。

 

でも例え方が理解できなかった。

圧力鍋に放り込まれて蓋をされたような気がした。

 

洗濯を繰り返して擦り切れてしまったシーツのようにしらっちゃけてみえた。

 

私の想像力が、足りないのかこの例えが前衛的なのか?

 

 

最後まで喬子に語らせなかったのは良いと思った。素敵な表現の仕方だと思った。でも和也君は最後まで出てこなかったのはどうなのか。少し登場しても良いと思った。あと周りの補助が素晴らし過ぎる。探偵開ける。宮部みゆきは働く女性、それも手に職のある女性像が好きなのか。理学療法士、仕事を乗っ取ろうとした実業家の妻、女を舐めるなという主張がひしひしと伝わってくる。挙句にパソコン入力する女性をキャラクターを通してだが注文を入力するだけの機械と言ったりどうもその様な単純作業をする女性を良く思っていないと感じた。宮部みゆきも性別の問題で苦労したのかと思わずにはいられなかった。心理描写に関して保つの嫁が東京の会社を辞めてから元同僚から電話がかかって来たとき、結婚した話しをしたら向こうが威勢が無くなり一方的に会話が終了したという話しがあった。宮部みゆきさんはどういう人かわからないけどこういう風に人間に上下をつけて考える人なのかなと思った。人間同士が切磋琢磨し争う事を私は否定しない。だけど戦う土俵は一つじゃないのだ。