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【随筆】偉人伝

偉人の話を聞けば聞くほど自分の卑小さというものを嘆かずにはいられない。飯を食い欲求を満たし寝る。そうしてただただ生き長らえる。そこに何の大義も持たず。何の使命感も無い。現在の原因を過去に押し付け漠然とした得体の知れない誰かの目に怯え逃げ続ける。こんな生に一体何の意味があるのか。鎖に繋がれた象。笑わせるな。鎖など何処にあるというのだ。自由極まりない。いや、だからこそ不自由なのかと妙に納得する。げっぷをする。菓子パンとタバコと今朝食べた鯖の青臭さが混ざった不快な香りが鼻から抜けた。